【徹底研究】ドローン映像を使ったショート動画は1.5倍伸びやすい【SNS】 2023年9月23日 最終更新日時 : 2023年9月25日 aoki31833002@gmail.com 今回、ドローン映像がショート動画にどのような効果をもたらすかを研究する上で、次のアカウントを徹底研究しました。 ど素人ホテル再建計画(@4610_hotel)さん 沖縄の赤字ホテルの再建を任された、ホテル経営の初心者がSNSで再建までのストーリーをリアルに発信する。 廃業寸前のホテルをホテル経営の「ど素人」がフォロワーと一緒に立て直す視聴者参加型のスタイルが関心を呼び、多くの支持者を集めている。今では、日本全国や海外の多くの国のPR動画の作成やSNSの運用を任されている。 Instagram フォロワー3.8万人TikTok フォロワー7.1万人 (2023年9月24日現在) 今回は、このアカウントのリール動画(Instagramショート動画)を徹底研究しました。 全181投稿を分析した結果 2023年9月24日現在、ど素人ホテル再建計画(@4610_hotel)さんのリール投稿数は181投稿でした。そして、181投稿の総再生回数は2,596.8万回再生で、平均再生回数は14.3万回再生でした。 最高は309万回再生で、最低は1.2万回再生でした。300万回再生等、100万回再生以上された動画は、沖縄の台風の影響を緊急で伝える動画になっており、通常の投稿では、5万回〜20万回再生の間を行き来しているという印象です。そこで今回私は、14.3万回という平均再生回数に着目をし、「ドローンを使った映像は平均よりも多く再生されるのではないか」という仮説を立て検証しました。その結果・・・ 「開始から2秒以内にドローン映像をつかっている動画の平均再生回数は16.5万回(➕115.3%)」 ということが分かりました。ただ、動画の中盤や終盤にドローン映像が挿入された動画を含めた平均再生回数は、14.3万回と大差ありませんでした。ここから導かれるのは、ショート動画の開始2秒以内にドローン映像を挿入することで、視聴者の関心を引きやすくなり、再生回数を伸ばしやすくなるということです。Instagramのリール動画の再生回数の仕組みは「1ユーザー1再生のみ」と言われており、同じユーザーが何回みても1再生回数しかカウントされません。ただ、ユーザーの視聴継続時間が長いほど良い動画とアルゴリズムに判断される可能性が高いため、ユーザーに動画を長く見てもらうor最後まで見てもらうことで、動画が伸びやすくなります。また、ユーザーが動画から離脱するタイミングは動画開始から2秒以内が最も多いです。そのため、多くのSNS上級者は動画開始2秒以内に最もインパクトのある動画をもってくるのです。その観点から見ても、映像的にダイナミックでインパクトのあるドローン映像を開始2秒以内にもってくることで再生回数が伸びるのも納得です。しかし、もっと掘り下げて研究してみると、興味深いことがわかりました。 開始2秒以内にドローン映像をもってくれば伸びる!・・・わけではない。 冒頭にダイナミックなドローン映像を挿入することで、約115%動画が伸びやすくなることがわかりました。ただ、私の仮説ではもっとパーセンテージが大きくなると考えていました。ドローン映像の恩恵は115%ぽっちではないはずだ、そう思い、掘り下げてみると、新たな気付きが2つありました。一つ目は、ドローン映像の使い方ワンパターンでは?二つ目は、ドローン映像でも、動きのあるものと動きのないものがある です。 一つ目の解説をすると、ど素人ホテル再建計画(@4610_hotel)さんの場合、動画の冒頭に、定型の自己紹介ターンがあります。ここにドローン映像が使われていますが、この自己紹介ターンの映像はほぼ同じです。例で言うと、「僕はいきなり沖縄の大赤字リゾートホテルの再建を託されたど素人」という音声とともに海辺のドローン映像が写し出される、というのが多く、海辺のドローン映像が使いまわされていました。多い時で10投稿連続で同じ自己紹介パターンでだった時期があり、その時の再生回数はどれも5万回ほどで、ここで平均を下げる結果となりました。最近の投稿では、よりダイナミックで毎投稿異なるドローン映像が使われるようになったため、再生回数が比較的多かった印象です。ここからわかることは、開始2秒以内にドローン映像をつかったとしても、視聴者が予想できるようなワンパターンな映像の場合、動画は伸びにくいということです。 二つ目の「ドローン映像でも、動きのあるものと動きのないものがある」について解説します。上記で最近の投稿ではよりダイナミックなドローン映像がつかわれていると明記しましたが、「ダイナミックなドローン映像」とは一体どのような映像を指すのでしょうか?それは「人の動きもしくはドローン自体の動きがある映像」を指します。ドローンを使うことで、高い視点からの映像を撮ることができます。しかし、ただ高い視点からの映像があっただけでは視聴者の心は揺れません。高い視点から被写体が大きく手を振っている映像や、ドローンを速い速度で飛行させている映像を使うことで、視聴者が動画に釘付けになるのです。ど素人ホテル再建計画(@4610_hotel)さんの場合、「ドローンを真上に飛行させ、被写体がホテルの屋上で寝そべり手を振る」ような人の動きがある映像や、「ホテルの影からドローンを速い速度で飛行させ、沖縄の海の絶景を徐々に見せる」ようなドローン自体の動きがある映像ほど、再生数が多い傾向がありました。これらのダイナミックなドローン映像(人の動きもしくはドローン自体の動きがある映像)が使われている動画を抽出し、平均再生回数を調べると驚きの結果が判明しました。 開始2秒以内に動きのあるドローン映像を使った動画の平均再生回数は21.7万回(➕151.7%) 以上から、「ショート動画において冒頭2秒以内に動きのあるドローンを映像を挿入することで、通常の投稿よりも約1.5倍伸びやすい」という見解が生まれました。今回はInstagramのリール動画を対象に研究しましたが、TikTokのショート動画でも同じようなことが言えるのではないかと期待しています。私は皆様のSNS運用をドローンをつかってサポートしていきます。ご興味のある方はお問い合わせをお待ちしております。
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